ほくろ除去施術を受けた場合、本当に失敗する例はあるのか、そしてほくろ除去施術を受けて後悔しないためには、どうすればいいのでしょうか。
今回は、そのような疑問を持っている人のために、ほくろ除去の失敗事例、後悔しないための対策、クリニック選びのポイントなどについて、詳しく解説します。施術を受けて後悔した人の具体的な事例、おすすめの施術法であるレーザー治療についても説明しているので、ぜひ参考にしてください。
ほくろ除去で後悔した!よくある事例
ほくろは、大きさ・根の深さなどさまざまなタイプがあるため、そのタイプに見合った施術方法を実施しないといけません。医師の判断のズレ、患者の予算の都合などで適切な施術をしないと、施術後の仕上がりが不自然な感じになることもあります。
ほくろ除去施術で後悔したと感じる事例は、下記の3つです。
- 患部の凹み
- 患部の盛り上がり
- ほくろの再発
この3つの事例の具体的な内容について説明します。
患部の凹み
ほくろ除去施術でよくある失敗例が、除去した部位に生じる凹みです。ほくろを取り除く際にほくろ周囲を必要以上に切り取った場合、それによってしょうじた凹みがもとに戻らないケースがあります。
ほくろだけでなくその周囲の組織まで抉り取ってしまうと、それによって生じた凹みはなかなかもとには戻りません。そのため、元々ほくろがあった部位がほくろ除去前より余計に目立ってしまうのです。
凹みが生じてしまう原因は、施術方法の選択ミス、あるいは医師の判断・技量不足です。大きなほくろ・根が深いほくろであれば、ある程度深く切り取る必要がありますが、そうでないほくろに対して必要以上の切り取りを実施すると、このような現象が起きてしまいます。
患部の盛り上がり
凹みとは逆の症状で、ほくろ除去をした部位が盛り上がってしまう例もあります。ほくろ除去施術を終えたあと、除去した跡が赤みを帯びて盛り上がってしまったりケロイド状になるという症状です。
施術跡に赤みが帯びる症状はダウンタイムの一種である場合が多いので、時間が経過すれば赤み・盛り上がりはおさまり、元の肌に戻ります。しかし除去施術が失敗していた場合、部位の赤み・盛り上がりは元に戻らず、延々と同じ症状が続きます。
患部の赤み・盛り上がりが起きてしまう原因は、ほくろ除去が完全に達成できなかったためです。ほくろの取り残しがあった場合、その部位が悪化してしまい、このような症状が発生してしまいます。ほくろ除去施術の実績が乏しいクリニックに施術をお願いした場合、このような失敗が起きてしまうケースが少なくありません。
ほくろの再発
ほくろ除去施術を受けてほくろを取り除いたにもかかわらず、除去した部位からほくろが再発してしまい、後悔するという例もあります。
再発が起きる原因は、ほくろの取り残しです。不完全な施術を行うと、皮膚内にほくろの一部が残った状態になり、そこからほくろが再生して元に戻ってしまいます。
ほくろ除去施術の実績が豊富なクリニックであれば、このような失敗が起きることはなく1回の施術で完全にほくろを除去することが可能です。しかし実績不十分なクリニックにお願いした場合、1回の施術では不完全のため複数の施術を受ける羽目になります。
施術の不完全さに加えて、施術後のアフターケアの不十分さもほくろ再発の原因です。肌のケアを怠ってほくろ発生の原因である紫外線を浴び続けると、それが原因でほくろが発生します。
ほくろ除去を後悔しないための5つの対策
ほくろ除去施術をして後悔しないためには、事前に失敗を回避するための対策を頭に入れる必要があります。その対策とは下記の5つです。
- 施術実績のあるクリニックを選ぶ
- ほくろ除去の施術方法を理解する
- リスクや副作用を理解する
- カウンセリングを受ける
- アフターケア期間を確認する
上記5つの対策について、それぞれの具体的な内容を説明します。
施術実績のあるクリニックを選ぶ
後悔しないほくろ除去施術を達成するためのポイントは、施術の実績が豊富でさまざまな症例を公表しているクリニックを選ぶことです。
ひとくちにほくろといっても、その種類は、大きさの大小・根が深い・盛り上がっているなど、その種類は複数あります。そのほくろの状態をしっかりと見極めて、ほくろのタイプに最適な施術プランを提供してくれるクリニックを選ばないといけません。
施術実績が少ない・公表している症例が少ないクリニックだと、こちらのほくろに見合った施術をしてくれない可能性があります。その結果、施術後に色素沈着・傷跡の凹み・盛り上がりなど、さまざまな症状が生じてしまうのです。
経験豊かなクリニックであれば、さまざまなタイプのほくろの除去を手がけているので、安心してお任せできます。
ほくろ除去の施術方法を理解する
ほくろ除去施術を受ける前に、事前に施術方法の種類を覚えておくことも大事です。ほくろ除去施術は、下記のように複数の種類があります。
- 電気メス
- 切開法
- くり抜き法
- レーザー治療
それぞれ、施術にかかる時間・ダウンタイムの期間・費用など違いがあります。それぞれの違いを把握することによって「手間をかけずに除去したい」「ダウンタイムの時間は短いほうがいい」「時間をかけてもいいからほくろを消したい」などといった選択をすることが可能です。
大きめのほくろ・根が深いほくろの場合は切開法、小さいほくろで短いダウンタイムを希望する場合はレーザー治療がおすすめです。
施術にかかる料金と自分の予算の都合などを照らし合わせて、自分に適した施術方法を選ぶ必要があります。
リスクや副作用を理解する
ほくろ除去施術を受けることによって、発生する可能性のあるリスク・副作用はどのような症状があるのか、事前に知ることも大事です。ほくろ除去施術のリスク・副作用は下記のような種類があります。
・傷跡
切開施術により必要以上に切開すると傷が残る可能性があります。
・腫れや赤み、内出血
施術後に赤みなどが発生することもありますが、1〜3日ほどでもとに戻る仕組みです。ただし施術内容が不完全だと赤みが継続する場合もあります。
・色素沈着
レーザー治療は、施術後に一時的な色素沈着が起きる場合がありますが、数ヶ月の経過で消える仕組みです。ただし紫外線対策などを怠っていると、傷跡が黒ずむ恐れがあります。
・かゆみ
施術後に傷跡にかゆみが発生するケースもありますが、放っておけば自然と治ります。引っ掻き続けると悪化してかゆみが続くため、気をつけなくてはいけません。
・凹み・盛り上がり
ほくろ周辺を必要以上に削り取ると凹みが生じ、施術が不十分だとほくろが残って盛り上がります。凹みはしばらくすれば治りますが、医師のスキルが不十分だとそのまま残ります。
・再発
ほくろを完全に除去しなかった場合、紫外線対策をしていない場合、除去した部分にぼくろが再生します。複数回の施術が必要です。
具体的にどのようなリスク・副作用があるのか覚えておきましょう。
カウンセリングを受ける
クリニックを探す秘訣は、施術前に行うカウンセリングを受けてクリニックの対応を確かめることです。
カウンセリングでは、下記の点をチェックする必要があります。
・ほくろの状態把握
ほくろがどんな種類でどんな施術が適しているか教えてくれる)
・施術方法の選択肢
こちらの希望を聞いてどんな施術方法があるのか丁寧に教えてくれる
・費用
料金体系をわかりやすく説明してくれる
・環境
クリニック内の環境や雰囲気などを確認
カウンセリングは、一つのクリニックだけでなく複数のカウンセリングを受けて比較をすることが大事です。
アフターケア期間を確認する
ほくろ除去施術を行っているクリニックを選ぶ際、施術内容や料金などを確認することも大事ですが、クリニックが用意しているアフターケアの内容・期間にも注目しましょう。
施術後に副作用の症状がおさまらない・凹みや盛り上がりがなおらないといった症状が起きても、アフターケアが充実していないと傷跡が悪化して消えないといった事態が発生します。
そのような事態を回避するために、施術だけでなく施術後も手厚いケアが用意されているかどうか、確認することが大事です。クリニックの施術を受ける前に、充実したアフターケアを用意しているクリニックと知っていれば、安心して施術を受けられます。
肌に関するトラブルは自己流でやるとさらに悪化する恐れがあるため、アフターケアが万全なクリニックを探して医師の指示に従うことが必要です。
ほくろ除去の失敗を防ぐには?気をつけたいポイント
ほくろ除去施術を受けたのに、その部位が悪化してしまうパターンがあります。そのような失敗を回避するためには、以下のポイントを押さえなくてはいけません。
- 自己判断でのほくろ除去やアフターケアを行わない
- 紫外線対策や保湿を行う
- かさぶたをはがさない
次より、ほくろ除去にある失敗を防止するための方法について、説明します。
自己判断でのほくろ除去やアフターケアを行わない
人によっては、施術を受けるとお金がかかるから、自分でほくろを除去する人もいるでしょう。しかし独自に除去をすると悪化する危険性があります。
ほくろを独自のやり方で削ったりほ抉り出したりしても、皮膚の深層部にあるほくろのもとの細胞まで除去することは、一般人がやるのは困難です。さらにそれが原因で炎症・色素沈着の発生、再発する恐れがあります。
ほくろを消したい場合は、無理をせずにクリニックの施術を受けましょう。また施術を受けたあとのアフターケアを独自の解釈でやると、これも悪化の原因になります。医師の指示に従って正しいアフターケアを行いましょう。
紫外線対策や保湿を行う
施術でほくろ除去が達成できたからといって、安心してはいけません。施術後の対応を雑にすると、傷跡が悪化してその状態が肌に残るといった事態が発生します。
悪化する原因の一つが、紫外線です。強い紫外線を浴び続けると、色素沈着が発生します。紫外線による被害を回避するために、帽子やマスク、肌を見せない服などで紫外線対策を実践しましょう。
また、肌の乾燥も肌トラブルを招きやすい原因の一つです。乾燥をしないように保湿を心がけましょう。
かさぶたをはがさない
施術の種類によっては施術後にかさぶたが発生することもあります。かさぶたは傷ついた皮膚が再生している証拠なので、肌がもとに戻っている証拠なので問題ありません。
人によってはかさぶたが気になって、つい引っ掻いたり剥がしたりする人もいるでしょうが、それをやってはいけません。かさぶたができる→剥がすを繰り返すと、治りが遅くなるだけでなく炎症になる・跡が残る危険性もあります。
かさぶたはすぐに治って元の肌に戻るため、刺激を与えないようにしましょう。
ほくろ除去におすすめの患部に負担の少ないレーザー治療
複数ある施術方法の中で痛みが少なく、患部が目立ちにくい仕上がりになるのが、レーザー治療です。レーザー治療の特徴について説明しましょう。
レーザー治療の特徴
レーザー治療は、特殊なレーザーをほくろに当てて、沈着した色素を破壊してほくろを除去する施術方法です。施術に時間がかからず料金も他の施術方法と比べて安く、ダウンタイムも短めというメリットがあります。切開せずに施術が完了するので、縫合・抜糸をする必要もありません。
小さめのほくろが対象なので、大きめ・根の深いほくろだと完全に除去するのが難しく、除去しても再発する可能性があるのがデメリットです。
レーザー治療のダウンタイムとリスク
レーザー治療のダウンタイム期間は、1ヶ月~3ヶ月ほどです。切開法・くり抜き法のダウンタイム期間は、3ヶ月〜6ヶ月ほどなので、ダウンタイムは短いといえるでしょう。
レーザー治療は皮膚にレーザーを当てるため傷が発生しますが、切開ではないためほんの少しの出血で済み、また施術後は除去跡が少しだけ凹みます。
安静にしていれば問題はないですが、施術後に傷跡を雑に扱うと炎症が残る・色素沈着が発生するかもしれません。そして、除去が完全にできていないとほくろが再生する恐れがあります。
まとめ
「ほくろ除去をしたけれど仕上がりが悪化して後悔している」という声をネット上で見かけることがあります。そのような意見を見てほくろ施術を受けるのを躊躇している人もいるでしょう。
ほくろ除去は決して危険な施術ではありません。自分のほくろの種類に適した施術方法を選び、実績のあるクリニックを選ぶことによって、自分が希望する除去を達成できます。
ほくろ除去の後悔を回避するために、後悔する事例・後悔しないための対策をしっかりと頭に入れて、理想のほくろ除去を行いましょう。