【医師監修】レーザー後色素沈着が消えない?発生のメカニズムや消えるまでの経過、対処法を簡単に解説

レーザーの施術を受けた後に、施術した部位が色素沈着になってしまった…とお困りではありませんか?

色素沈着は時間の経過と共に落ち着くケースがほとんどですが、誤った対応をしてしまうと色素沈着が治らずくすみなどの原因になってしまう可能性があります。

そこで、本記事では以下について詳しい解説を行います。

  • レーザー治療後色素沈着のメカニズムについて
  • レーザー後色素沈着が消えない理由
  • レーザー後色素沈着の対処法2つ
  • レーザー後色素沈着のセルフケア3つ

レーザー治療後色素沈着のメカニズムについて

通常の色素沈着は、刺激によって皮膚が炎症を起こし発生します。紫外線や摩擦などの刺激によって、メラノサイトと呼ばれる細胞が活性化してシミやシワができ、そのシミやシワはレーザー等の施術を受けなけば取れないことがほとんどです。

通常、レーザー後の施術から2〜3週間程度で色素沈着は発生します。しかし、レーザーによるシミは一時的なもので、紫外線や摩擦によって出来たシミとは少々異なります。

レーザー治療後の色素沈着は一時的なヤケドを負っている状態なので、肌のターンオーバーの経過で徐々に良くなっていくケースがほとんどです。

レーザー後色素沈着が消えない理由とは?

レーザー後の色素沈着がなかなか消えないとお困りの方もいると思います。

一般的にレーザー後の色素沈着は、3か月〜1年程度の時間をかけて徐々に良くなっていきます。

つまり、レーザーの治療を受けて1〜2か月程度だと、まだ治りかけている途中と言っていいでしょう。

万が一、半年〜1年以上が経過しているにも関わらずレーザー後の色素沈着が治らないという方は、なんらかの理由によって皮膚の奥である真皮層に色素沈着が発生し、新たなレーザー治療が必要になる可能性があります。

レーザー後色素沈着の対処法2つ

レーザー後の色素沈着は、正しい対応をすれば時間をかけて綺麗になっていきます。

ここからは、以下について解説します。

  • レーザー後色素沈着のセルフケアについて
  • レーザー後色素沈着の治療法について

レーザー後色素沈着のセルフケア3つ

レーザー後色素沈着のセルフケアには、下記のセルフケアがおすすめです。

  • 紫外線対策を行う
  • 摩擦を起こさないように洗顔をする
  • 刺激を与えないようにしっかり保湿をする

①紫外線対策を行う

色素沈着を含む皮膚の老化は、紫外線も原因の1つです。

特に、頬の盛り上がる部分は紫外線を受けやすい場所のため日本人にとってシミができやすい部分といえます。

レーザー後の色素沈着は、レーザーによる刺激によって起きていますが、施術部分の肌は普段以上に敏感になっている状態です。

普段以上にこまめな紫外線対策を行い、紫外線がレーザー治療部を刺激しないように心がけましょう。

②摩擦を起こさないように洗顔をする

シミが起きる原因の中には、摩擦があります。

摩擦がどの程度かというと、洗顔時に指と顔が触れる洗いかたは摩擦と判断されてしまうくらい肌はデリケートなのです。

また、洗顔後にタオルで擦るように顔を拭くとその行為も摩擦となります。

洗顔は泡の力だけで洗い、水分を拭き取るときも抑え拭きをして摩擦を与えないように気をつけましょう。

③刺激を与えないようにしっかり保湿をする

洗顔後の保湿も、摩擦が起きる原因になりかねません。

擦るように保湿を行うと、摩擦となり色素沈着を悪化させてしまいます。

肌に保湿剤を乗せたら、抑えるようにしながら肌に吸収されるのを待ちましょう。

レーザー後色素沈着の治療法3つ

レーザー後の色素沈着の治療法は、以下の通りです。

  • 病院を受診して塗り薬を処方してもらう
  • ビタミン剤などの内服薬を処方してもらう
  • ピーリングやピコレーザーなどの施術を検討する

①病院を受診して塗り薬を処方してもらう

色素沈着が気になる場合は、施術を受けた病院などでハイドロキノンのクリームやトレチノインクリームを処方してもらうのをおすすめします。

ハイドロキノンは出来てしまった色素沈着やこれから出来る可能性のある色素沈着に対し効果が期待でき、トレチノインクリームは肌のターンオーバーを活性化させる効果が期待できます。

②ビタミン剤などの内服薬を処方してもらう

ビタミン剤のシナールには、色素沈着をはじめ以下の症状にも効果的です。

  • そばかす
  • 肝斑
  • 老人性色素斑

色素沈着にも効果が期待できますが、肌荒れを予防したい方や美白、美肌効果を得たい方にもおすすめです。

また、ビタミンCにも抗酸化作用があるため、シミや色素沈着を生成する元となるメラニン色素を抑制する効果が期待できます。

③ピーリングやルビーレーザーなどの施術を検討する

レーザー後の色素沈着が1年以上改善しない場合は、なんらかの理由で皮膚の真皮層に色素沈着が発生している可能性があります。

その際、セルフケアでの改善は難しいためピーリングやピコレーザーなど、消えない色素沈着に応じた施術が必要となります。

レーザー後の色素沈着が1年以上消えないという方は、一度カウンセリングで相談することをおすすめします。

レーザー後の沈着は時間の経過と共に改善するが、心配なら受診を

レーザー後の色素沈着は時間の経過と共に改善するパターンがほとんどですが、改善する途中で誤った行動をしてしまうと、色素沈着が綺麗に改善しない場合もあります。

日頃からセルフケアを丁寧に行い、綺麗な肌を目指しましょう。

この記事の監修者プロフィール

S clinic Kyoto 院長

廣瀬 真也

経歴
  • 2017年 大分大学医学部卒業
  • 2019年 同大学で初期臨床研修終了
  • 2019年 美容皮膚科エルムクリニックへ入社
  • 2019年 同年院長として就任、京都院の院長として2年間修行
  • 2021年3月 S clinic Kyoto 開業
  • 2021年6月 開業医向けサポートサービス「カイサポ」をリリース当院にも導入しており、ドクターの後輩育成のために立ち上げた医療教育系のサービス
  • 2022年4月 S clinic Kyoto(エスクリ)の姉妹店となるF clinic Oita(エフクリ)大分院開業
  • 2023年3月 S clinic Kyoto(エスクリ)の姉妹店となるEOL CLINIC(オルクリニック)参画
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