ダイヤモンドチップは、年齢とともに悩みやすい、たるみ改善効果が期待できます。しかし、具体的な治療効果や仕組みが分からない方も多いでしょう。
当記事では、ポテンツァ・ダイヤモンドチップの期待できる肌悩み改善の効果や特徴、治療の手順、適切な施術期間をまとめました。また、肌の引き締め効果が期待できるハイフとの違いも説明するので、肌のたるみにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
たるみ改善に効果的なダイヤモンドチップとは?

ここでは、ポテンツァのダイヤモンドチップがどういったものか解説します。ポテンツァの基礎知識を把握して、施術を検討する際の参考にしてください。
美容医療機器「ポテンツァ」に装着するチップ
ダイヤモンドチップは、厚生労働省に相当するアメリカの公的機関「FDA」で2021年に承認された美容医療機器「ポテンツァ」に装着するチップの一種です。ポテンツァはシワやニキビ、肝斑、毛穴の開きなど幅広い肌トラブルの改善が期待できます。
ポテンツァは微小な針の、マイクロニードルで皮膚表面にごく小さな穴をあけ、肌のターンオーバーを促進し、結果的に肌悩み改善に導きます。また高周波(RF)を照射し、肌の奥の真皮層にアプローチして肌にハリを持たせることで、たるみ治療に効果的です。
ダイヤモンドチップはポテンツァに装着するチップの一種で、針を使わず高周波を肌の浅い部分から深い部分まで照射できます。針を使わないため、施術中の痛みを抑えられる点が特徴的です。
ダイヤモンドチップは肌の引き締め・たるみ改善に効果的
ダイヤモンドチップは肌の引き締め・たるみ改善に効果が期待できます。
ダイヤモンドチップは、高周波を肌に照射し、真皮層の線維芽細胞を刺激することで、肌に弾力をもたらすコラーゲンやエラスチンの生成を促します。コラーゲンやエラスチンの増加で肌に弾力・ハリが得られ、たるみ改善効果が期待されます。
また、高周波の照射で皮膚に熱エネルギーを与えると肌の引き締めに効果的です。肌の収縮は照射直後から起こるため、引き締め・タイトニング効果(肌のハリやキメを整える効果)を施術直後から実感できる方がいます。
たるみ改善に効果的なダイヤモンドチップの5つの特徴

ダイヤモンドチップの5つの特徴を解説します。仕組みや効果、痛みやダウンタイムについてダイヤモンドチップの優れた点を説明しましょう。
①2種類の高周波を同時に照射できる
ダイヤモンドチップは2種類の高周波を同時照射できます。2種類の高周波は、モノポーラとバイポーラと呼ばれ、モノポーラは皮膚の奥に高周波のエネルギーを伝え、バイポーラは皮膚の浅い層にアプローチする仕組みです。
2種類の高周波によって、皮膚の浅い層から深い層まで幅広く引き締め効果をもたらし、肌のハリを導きます。深く均一な引き締め効果がある点がダイヤモンドチップの特徴です。
②即時的な引き締め効果が期待できる
ダイヤモンドチップの引き締め効果は即時的で、施術中からタイトニングを実感できる方もいます。高周波で熱を加えたことによって即時的なコラーゲンの収縮が起こり、引き締め効果が得られます。そのため、施術を受けた直後からフェイスラインがすっきりし、小顔効果が期待できます。
またモノポーラ・バイポーラで幅広い肌の層にアプローチできるため、皮膚内のコラーゲンの置き換わりが進むことで、施術1ヶ月から2ヶ月後にピークとして現れます。
③中長期的なコラーゲンの増加も期待できる
ダイヤモンドチップは即時的な引き締め効果だけでなく、中長期的な肌のコラーゲン増加も期待できます。肌の真皮層にいる線維芽細胞に熱エネルギーを与えると、皮膚のハリや弾力を担うコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
ダイヤモンドチップでは、短期的なコラーゲンの収縮による引き締め効果だけでなく、肌内部のコラーゲン生成を促すことも可能です。そのため、中長期的に肌にハリ・弾力をもたらし、たるみ改善の効果が期待できます。
④痛みが少ない
ダイヤモンドチップは、マイクロニードルと呼ばれる針を使用しないため、痛みがほとんどない点が特徴的です。照射時に温かさ・熱をじんわり感じる程度です。
ポテンツァの他のチップで痛みを感じる方や、ハイフ・サーマクールなどの痛みを苦手とする方でも、痛みがほとんどないダイヤモンドチップなら施術を受けやすいでしょう。痛みを感じにくいため、ダイヤモンドチップでは施術時の麻酔クリームが不要です。
⑤ダウンタイムが短い
ダイヤモンドチップには、ダウンタイムが短いといった特徴もあります。熱を肌に与える仕組みなため、赤みやほてりが1〜2日程度続くケースがあります。しかし、肌に針で穴を開けているわけではないため、メイクは施術の当日から可能です。
ただし、肌に熱エネルギーを与えるため、施術直後は肌が敏感になっています。紫外線や乾燥への対策はいつも以上に徹底しましょう。
ダイヤモンドチップのたるみ改善以外の効果

ここではダイヤモンドチップのたるみ改善以外に期待できる効果を紹介します。
ほうれい線改善
ほうれい線改善にダイヤモンドチップは効果が期待できます。このチップは、肌の表面を優しく磨くことで、コラーゲンの生成を促進し、肌のハリと弾力を改善します。特に、従来の針を使用する施術と比べて組織へのダメージが少ないため、デリケートな口元や鼻周りなど、顔の正中の近くにも安心して使用できるのが特徴です。
開いた毛穴改善
コラーゲン生成を促すダイヤモンドチップでは、肌の張り・弾力を導き、開いた毛穴にもアプローチできます。特に年齢を重ねることで生じる、たるみ毛穴の改善効果が期待できます。
ほうれい線やたるみ毛穴など、加齢に伴う肌のお悩みの改善にダイヤモンドチップでの治療はおすすめです。
ダイヤモンドチップとハイフの5つの違い

ここでは、ダイヤモンドチップとハイフの5つの違いを紹介します。
ダイヤモンドチップ | ハイフ | |
---|---|---|
アプローチする層 | 肌の浅い部分から深い部分まで | 真皮層から筋膜SMASまで |
引き締め効果を実感するタイミング | 施術直後から効果を実感しやすく術後2週間〜3週間がピーク | 徐々に効果を感じられ術後1ヶ月〜3ヶ月でピーク |
引き締め効果が持続する期間 | 1ヶ月〜3ヶ月 | 3ヶ月から半年 |
効果が期待できる症状 | 部分的なたるみ・小じわ | 全体的なたるみ・広範囲のしわ |
施術時の痛み | 痛みが少なく、基本的に麻酔が必要ない | 痛みや熱を感じやすい |
①ダイヤモンドチップはハイフより肌の浅い層にアプローチする
ダイヤモンドチップとハイフは、熱エネルギーでアプローチする部分が異なります。ダイヤモンドチップは、肌の浅い層から深い層まで均一に熱エネルギーを伝える施術です。一方でハイフは、皮膚の奥にあるSMAS筋膜に熱エネルギーを与えます。
ダイヤモンドチップとハイフはどちらも肌を引き締める効果が期待できますが、ダイヤモンドチップは肌自身の引き締め、ハイフは肌の土台からの引き締めとアプローチの対象と方法が違います。
②ダイヤモンドチップはハイフより効果の実感が早い
ダイヤモンドチップはハイフより早い段階で効果を実感しやすいです。皮膚に作用する熱エネルギーはダイヤモンドチップのほうが大きいため、施術直後から引き締め効果を実感しやすいでしょう。
ハイフは、ダイヤモンドチップでアプローチできる皮膚よりも深い真皮から筋膜層に熱エネルギーを与える仕組みで、徐々に引き締め効果を得られることが多いです。具体的には、施術から1〜3ヶ月後に効果のピークが現れる傾向にあります。
③ハイフはダイヤモンドチップよりも長期的な効果が期待できる
ハイフは、ダイヤモンドチップよりも長期的な引き締め効果が期待できます。ハイフは施術後1〜3ヶ月程度で効果のピークが現れると説明しました。その後も引き締め効果が継続し、6ヶ月程度効果が持続する場合があります。
ダイヤモンドチップは早い段階で引き締め効果を実感しやすいものの、効果を維持するためにはハイフよりも短期間に施術を受ける必要があります。
④部分的なたるみにはダイヤモンドチップが適している
ダイヤモンドチップは部分的なたるみ・小じわの改善に導きます。表皮から真皮層まで均一に熱エネルギーを伝えられるダイヤモンドチップは、肌を引き締める効果が期待でき、フェイスラインをスッキリさせる目的での施術もおすすめです。
一方、ハイフは真皮から筋膜層までのアプローチで肌全体の引き上げ効果が期待できます。全体的なたるみや広範囲のしわには、ダイヤモンドチップよりハイフがおすすめです。
⑤ハイフよりダイヤモンドチップは痛みが少ない
個人差はありますが、ダイヤモンドチップは痛みが少なく、基本的に麻酔は必要ありません。高周波で熱エネルギーを肌に与えることで、じんわりとした温かさを感じることが多いです。
一方、ハイフは個人差に加えて機種によっても効果や痛みの感じ方が変わりますが、ダイヤモンドチップよりも痛みと熱を感じやすいです。そのため、痛みが苦手な方が肌の引き締めを希望する場合、ダイヤモンドチップのほうがハイフより痛みが少なく、施術を受けやすいでしょう。
ダイヤモンドチップたるみ治療の4つの手順

ダイヤモンドチップのたるみ治療の流れを4つの手順で説明します。銀座美容クリニックの治療の流れを説明するので、ダイヤモンドチップの施術を検討している際の参考にご覧ください。
①カウンセリング
施術の前にカウンセリングをおこない、医師が患者様のお肌の状態や悩みを確認します。銀座美容クリニックでは、患者様一人ひとりに適した治療を医師から提案させていただきます。
美容医療を受ける前に確認したい事項を消費者庁のページでご確認ください。ご不明点や疑問点は当院にてお気軽にご相談ください。
②洗顔・クレンジング
施術前に洗顔やクレンジングをおこなっていただきます。使用する洗顔料やメイク落としはクリニックに用意しておりますので、患者様がお持ちいただく必要はございません。
③施術
患者様のお肌の状態・悩み・症状にあわせて薬剤を塗布し、高周波(RF)を照射します。ダイヤモンドチップは痛みが少ないと説明しましたが、感じ方には個人差があるため、別途料金が発生しますが麻酔クリームの使用も可能です。お気軽に医師・看護師にご相談ください。
④アフターケアの説明
施術後にアフターケアの説明をさせていただきます。ダイヤモンドチップは針を使わない施術なため、ダウンタイムが短い傾向です。しかし、熱エネルギーを与えたお肌は敏感な状態になっているため、刺激を与える行為は控えてください。
当日はメイクをしてお帰りいただくことはできないため、必要に応じてマスクやサングラスなどをお持ちください。
施術後、数時間から数日程度、熱感や赤みがお肌に生じる場合があります。保湿も忘れずおこないましょう。
ダイヤモンドチップのたるみ改善の施術期間・頻度

ダイヤモンドチップの引き締め効果を維持するためには、継続的に施術を受ける必要があります。ダイヤモンドチップでたるみ改善を目指す際の適切な施術期間・頻度を説明します。
1ヶ月に1回が施術期間の目安
ダイヤモンドチップの施術期間の頻度は1ヶ月に1回が目安です。ダイヤモンドチップの効果は永続的なものではなく、1〜3ヶ月程度で元の状態に戻ってしまいます。
たるみ改善の引き締め効果を維持するためには、1ヶ月に1回を目安に継続して施術を受けることをおすすめします。
3回から5回程度施術を継続すると効果的
ダイヤモンドチップは、初回の施術後からお肌の変化を感じることがあります。しかし、1ヶ月に1回程度の施術を3〜5回程度継続すると、より高い引き締め効果、たるみ改善の効果が期待できます。
また、ダイヤモンドチップの施術を継続して複数回受けることで、引き締め効果の持続時間が長くなる場合があります。施術の間隔・頻度は医師と相談しながら決めていただくとよいでしょう。
たるみ改善に効果的なダイヤモンドチップの注意点

ダイヤモンドチップは施術を受ける際に、いくつか注意が必要な点があります。ここではダイヤモンドチップの注意点を説明しましょう。
妊娠中の方や持病がある方は施術を受けられない
妊娠中の方や持病がある方は、ダイヤモンドチップの施術を受けられません。重篤な皮膚炎や感染症をお持ちの場合や心疾患がある方、発熱している方などは施術できないため、事前のカウンセリングの際に、治療中の病気やご心配ごとがある場合は医師に伝えましょう。
術後は保湿や日焼け止めでのケアが必要になる
術後は、保湿や日焼け止めのケアを徹底しましょう。ダイヤモンドチップは熱エネルギーを肌に与えるため、肌が敏感な状態になります。肌への刺激を避けるために、洗顔時に強く擦らない、保湿をいつも以上に徹底する、日焼け止めを頻繁に塗り直すなどのケアを徹底してください。
まとめ
ダイヤモンドチップは多機能な美容医療機器ポテンツァのチップの一種です。高周波で肌の浅い部分から深い部分まで均一に熱エネルギーを与え、即時から長期的に肌を引き締め、たるみ改善効果が期待できます。ダイヤモンドチップは痛みが少なくダウンタイムも短いため、痛みが苦手な方のお肌の悩み改善におすすめです。
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