毛穴の開きやたるみ、凹みに悩む方に注目されているのが、ポテンツァとジュベルックの組み合わせ治療です。美容クリニックの中でも、毛穴改善に特化したメニューとして人気が高まっています。本記事では、それぞれの特徴や毛穴への作用、施術の流れ、副作用、料金相場などを詳しく解説。自分に合った治療を見極めるための参考にしてください。
ポテンツァのジュベルックとは?
まず、それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。ポテンツァとジュベルックは単体でも効果的ですが、組み合わせることでより高い効果が期待できます。
ジュベルックとは
ジュベルックは、ポリ乳酸(PDLLA)と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた次世代型の注入剤です。通常のヒアルロン酸製剤と異なり、独自の配合で肌の水分保持力を高め、内側から潤いとハリを与えます。
特徴は以下の3つです。
- 肌内部の水分保持力を高める
- コラーゲン生成を促進する
- 肌のキメを整える効果がある
これらの効果により、肌表面のキメが整い、毛穴が目立ちにくくなります。
ポテンツァとは
ポテンツァは、高周波マイクロニードルという技術を使った機器です。極細の針で肌に微細な穴を開けながら、同時に高周波エネルギーを届けます。
ポテンツァの主な特徴は次の通りです。
- 肌の表面から深層部まで段階的にアプローチできる
- コラーゲンやエラスチンの生成を促進する
- 肌のハリや弾力を改善する
針の深さや出力を調整できるため、ニキビ跡や毛穴などの悩みに合わせた施術が可能です。
毛穴改善に特化した組み合わせ治療
ポテンツァとジュベルックの組み合わせは、毛穴改善に特に効果的です。ポテンツァで肌に微細な穴を開け、そこからジュベルックを浸透させることで、より深い層から肌を改善します。
この組み合わせ治療のメリットは以下の通りです。
- 肌の内側からのコラーゲン生成を促進
- 表面と深部の両方からアプローチできる
- 1回の施術で複数の効果が得られる
ポテンツァで肌の再生力を高め、ジュベルックで保湿とハリを与えるという理想的な組み合わせなのです。
ポテンツァのジュベルックが毛穴に効く理由
この治療法が毛穴に効果的とされるのには、科学的な根拠と具体的な作用があります。
たるみ毛穴や凹み毛穴に効果を発揮する
毛穴の悩みには、主にたるみ毛穴と凹み毛穴があります。たるみ毛穴は、加齢や紫外線ダメージによる肌のハリ低下で発生します。ポテンツァの高周波エネルギーが肌の奥深くまで働きかけ、コラーゲンを増やして肌を引き締めます。
凹み毛穴は、ニキビ跡などによってできた肌の凹みです。ポテンツァの微細な針で肌の再生を促し、ジュベルックが凹みを内側から持ち上げる効果を発揮します。このように、毛穴の種類によって効果の現れ方は異なりますが、どちらの悩みにも効果的にアプローチできます。
肌のハリ感がアップし毛穴が目立ちにくくなる
ポテンツァとジュベルックの施術後、肌のハリ感が増すことで毛穴が目立ちにくくなります。これには次のような仕組みがあります。
- ポテンツァによる微細な炎症が肌の再生力を活性化
- ジュベルックの浸透による水分保持力の向上
- コラーゲン生成による肌の弾力アップ
肌のハリが戻ると、開いていた毛穴が引き締まり、肌表面が滑らかになります。これにより、メイクのノリも良くなるといった副次的な効果も期待できます。
ポテンツァのジュベルックの他治療との違い
ポテンツァのジュベルックは、他の毛穴治療と比べてどのような点が異なるのかを理解しておくと、治療の選択がしやすくなります。
ヒアルロン酸注射との違い
通常のヒアルロン酸注射と比べると、以下のような違いがあります。
- 通常のヒアルロン酸:主にボリュームアップや深いシワの改善が目的
- ジュベルック:肌質改善や毛穴ケアに特化している
また、ジュベルックはポテンツァとの相性が良く、微細な穴から有効成分が浸透しやすいという特徴があります。
ダーマペンや水光注射との違い
ダーマペンや水光注射も人気の美容治療ですが、ポテンツァのジュベルックとは次のような違いがあります。
- ダーマペン:微細な針で肌に穴を開けるだけ
- 水光注射:注射器で直接美容液を注入
- ポテンツァのジュベルック:高周波エネルギーと注入剤の両方の効果
特にポテンツァは高周波エネルギーによる熱作用があるため、コラーゲン生成効果がより高く、肌の引き締め効果も期待できます。
施術の流れと注意点
実際に施術を受ける際の流れと、事前・事後に注意すべき点を確認しておきましょう。
1.カウンセリングと診察
まず、医師との詳しいカウンセリングがあります。肌の状態やニキビ跡の程度、毛穴の状態などを確認し、最適な施術計画を立てます。
このとき、以下のような内容を医師に伝えましょう。
- 現在の肌の悩み
- アレルギーの有無
- 過去に受けた美容治療
- 使用中の薬やスキンケア製品
これらの情報をもとに、施術の強さや回数を決定します。
2.クレンジング・麻酔
施術前に肌をきれいにクレンジングします。その後、痛みを軽減するために麻酔クリームを塗り、20~30分ほど待ちます。麻酔クリームのおかげで、施術中の痛みはかなり軽減されます。痛みに弱い方も安心して受けられるでしょう。
3.ポテンツァ施術とジュベルック注入
麻酔が効いてきたら、まずポテンツァの施術を行います。機器の先端にある微細な針で肌に小さな穴を開けながら、高周波エネルギーを与えていきます。
施術時間は顔全体で15~20分程度です。その後、ジュベルックを注入または塗布し、有効成分を肌の奥まで浸透させます。
4.アフターケアとダウンタイム
施術後は鎮静作用のあるパックなどで肌を落ち着かせます。ダウンタイムは個人差がありますが、一般的に以下のような経過をたどります。
- 施術当日:赤みや軽い腫れがある
- 1~2日目:赤みが徐々に引く
- 3~4日目:小さなかさぶたが形成される場合も
- 5~7日目:ほとんどの症状が落ち着く
施術後1週間は強い紫外線を避け、保湿ケアを丁寧に行うことが大切です。
効果を実感できるまでの期間と施術間隔
ポテンツァのジュベルック治療は、即効性よりも持続性を重視した施術です。では、いつ頃から効果を感じられるのか、またどの程度の頻度で通えばいいのでしょうか。
初回から1週間程度で変化を実感
個人差はあるものの、早い人では施術から1週間ほどで「毛穴が引き締まった」「肌がなめらかになった」と感じることがあります。ただし、ジュベルックは時間をかけてコラーゲンを増やしていくタイプの薬剤のため、2〜3ヶ月後に最も効果を実感しやすくなります。
肌の変化は少しずつ現れるので、鏡を見るのが楽しみになる治療です。
効果を高めるための推奨回数
効果を得るためには、複数回の施術がおすすめです。一般的な目安は以下の通りです。
- 軽度の毛穴の開き:2~3回
- 中程度のニキビ跡:3~4回
- 重度の凹み:4~6回
施術の間隔は4~6週間空けるのが理想的です。これは肌の再生サイクルに合わせることで、効果を最大化するためです。
ポテンツァ×ジュベルックがおすすめな方
すべての方に適しているわけではありませんが、特定の肌悩みや目的を持つ方にとっては、効果的な選択肢になります。
毛穴や肌質の悩みを複合的に改善したい方
次のような複数の肌悩みがある方に特におすすめです。
- 毛穴の開きが気になる
- ニキビ跡の凹みがある
- 肌のハリ不足を感じる
- 肌のキメが乱れている
一つの施術で複数の悩みにアプローチできるため、効率的に肌質改善を目指せます。
自然な若返りを目指したい方
過度なボリューム感や不自然な仕上がりではなく、肌のハリや弾力を自然に取り戻したい方に適しています。ポテンツァのジュベルックは、時間をかけてコラーゲンを増やしていくため、周囲に気づかれにくい変化も特徴です。
ダウンタイムの短い治療を探している方
レーザー治療などと比べると、ダウンタイムが比較的短いのが特徴です。1週間程度で日常生活に支障なく戻れるため、忙しい方でも受けやすい治療と言えます。
また、メイクも施術翌日から可能な場合が多く、仕事や学校がある方も調整しやすいでしょう。
ポテンツァのジュベルックの料金相場
費用面は治療を継続するうえで重要なポイントです。以下は目安となる料金です。
- 1回あたり:60,000円〜100,000円程度
- 3回コース:180,000円〜270,000円程度
- 初診料・麻酔代:別途5,000円前後かかることが多い
クリニックによって導入している薬剤の量や内容、使用するチップの種類が異なるため、カウンセリング時に明細を確認するのが安心です。
副作用やリスクについて
どんな医療行為にも副作用やリスクはつきものです。主な副作用には以下のようなものがあります。
- 一時的な赤み・腫れ・痛み
- 内出血(数日~1週間程度で消失)
- まれに色素沈着(通常は数週間で改善)
また、以下のような方は施術を受けられない場合があります。
- 妊娠中・授乳中の方
- 重度のアトピー性皮膚炎の方
- ケロイド体質の方
- 血液凝固異常がある方
不安な点がある場合は、必ず事前の医師によるカウンセリングで相談しましょう。
まとめ
ポテンツァとジュベルックを組み合わせた治療は、毛穴の開きやたるみに悩む方にとって、新たな選択肢となるアプローチです。コラーゲンを自然に増やしながら、肌の奥から毛穴を引き締め、ハリのある質感を目指せます。
ダウンタイムが短く、継続的な改善が期待できる点からも、肌質を根本から整えたい方におすすめです。気になる方は、まずは信頼できるクリニックでカウンセリングを受けてみましょう。