フォトフェイシャルという美容医療をご存じですか。フォトフェイシャルは、光による特殊なレーザーによって、シミやそばかすなどの改善が期待できる人気の施術です。また、シミやそばかすなどの改善が期待できるだけでなく、コラーゲンの生成を促進し、肌質の改善にも効果が期待できます。
そんな魅力的なフォトフェイシャルですが、回数を重ねるには注意が必要です。過度な施術とならないよう気を付けなければ、満足のいく効果が期待できません。今回は、フォトフェイシャルの効果的な回数と注意点について解説していきます。また、施術のやりすぎについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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フォトフェイシャルとは
フォトフェイシャルとは、IPL(インテンスパルスライト)と呼ばれる特殊な光エネルギーを使用して照射を行う治療法です。特殊な光の波長を持つIPLは、皮膚の奥深くまで届き、メラニン色素やヘモグロビンなどの複数の色素に反応し、シミやそばかす、ニキビ跡などへの効果に期待できます。
特定の色素にのみ反応し、光エネルギーが吸収されるので、周囲の組織にほとんど影響を及ぼしません。さらに、IPLの熱によってコラーゲンの生成が促され、肌のハリや弾力にも効果が期待できます。このように様々な肌トラブルを同時に解決できることもあり、多くの医師からも支持のある治療法です。
また、フォトフェイシャルは他のレーザー施術よりも比較的短時間で施術ができ、ダウンタイムが少ないため日常生活に支障をきたしません。施術後すぐに通常通り生活を送ることができるのは大きなポイントではないでしょうか。
施術には、医師とのカウンセリングが必要です。肌質や悩み、服薬等によってはフォトフェイシャルが適さないこともあるので、事前にしっかり伝えて、トラブルが起きないようにしましょう。効果を実感できるのに時間を要する人も中にはいます。また、一時的な副作用として、赤みや腫れが出る場合もあることを覚えておくと良いでしょう。
フォトフェイシャルの効果的な回数について
フォトフェイシャルは、肌のターンオーバーのサイクルによって肌悩みの改善が期待できる治療法です。そのため、照射後すぐに効果が期待できるものではなく、照射出力や個人差もありますが、数日かかるのが一般的です。また、回数を重ねることによってより効果が期待できます。
肌のターンオーバーは、通常28日周期で行われます。これは、加齢や体調不良、生活習慣などによっても左右されます。ターンオーバーの乱れは、色素沈着の要因の一つです。
フォトフェイシャルの効果は、肌のターンオーバーや肌質によっては1回の施術で効果を実感しにくい場合もあります。そのため、ほとんどの場合は、数回の照射が必要になります。必要回数は、目指す肌の状態やもともとの肌の状態によって異なりますが、一般的に5回以上施術を重ねることがおすすめです。
肌のターンオーバーに沿って、回数を重ねることでより肌の奥へアプローチすることができ、肌質や肌の悩みを根本から改善することに期待できるでしょう。特にシミやそばかすの改善には、3回以上の照射がおすすめです。
また、濃いシミやそばかすの場合には、それ以上の回数が必要になることもあります。照射頻度は、2〜3週間に1回や1か月に1回など肌の状態に応じて、重ねるようにしましょう。
フォトフェイシャルをやりすぎるとどうなる?
より効果を得たいといっても、フォトフェイシャルのやりすぎは、逆効果を生む可能性があります。ダウンタイムや肌へのダメージが少ないフォトフェイシャルでも、過度な頻度や回数は、肌へのダメージが蓄積され負担が大きくなります。フォトフェイシャルのやりすぎで生じるトラブルは下記の通りです。
- 肌荒れ
- 色素沈着
これらは、肌への負担が増し、肌のバリア機能が低下するために起こる可能性があります。
肌荒れしてしまう
フォトフェイシャルは、肌の奥深くに働きかけコラーゲンの生成を促進しますが、一方で過度な照射は、肌の奥深くまでダメージを与えることになります。さらに、短期間での照射は肌のバリア機能の低下を引き起こします。
肌荒れは、乾燥や赤み、腫れなど症状は様々です。時には、照射熱によって、火傷や水ぶくれなどを引き起こし治療を要する結果を招く恐れもあります。
しかし、施術後の赤みやほてり、かさぶたなどは、やりすぎとは関係なく一時的な好転反応として見られることもあります。赤みやほてりは数時間、かさぶたは1〜2週間程度で落ち着く場合がほとんどですが、気になる場合には施術したクリニックに相談しましょう。
また、施術後に肌に強い刺激を与えることも肌荒れの原因です。施術のやりすぎ以外にも肌荒れを引き起こす要因には様々あるので、注意しましょう。
色素沈着してしまう
光の照射によって、強いダメージを受けるとメラノサイトと呼ばれるメラニンを発生させる司令塔からメラニンを生成するよう誤った指令がいき、過剰なメラニンが生成されることがあります。
過剰に生成されたメラニンは、ターンオーバー時に排出しきれずに蓄積していき、それらがメラニン色素となってシミやそばかす、肝斑などの色素沈着の原因を招く恐れがあります。
適切な回数や頻度であれば、メラニンが蓄積することもなく、シミやそばかすに効果が期待できるでしょう。また、アフターケアを欠かさずに行うことも大切です。
フォトフェイシャルのやりすぎとは?間隔はやりすぎか?
フォトフェイシャルのやりすぎは、肌トラブルを引き起こしやすいと前述しました。では、どの程度がやりすぎに当てはまるのでしょうか。「やりすぎ」を大きく分けると下記の2つになります。
- 過度な照射出力
- 過度な回数
照射出力と回数とは、どの程度が適切になるのでしょうか。この2つについて詳しく解説していきます。
照射の強さ
照射出力は、肌の状態を考慮して調整する必要があります。必ずしも高出力が効果的というわけではありません。過度な出力での照射は、肌へのダメージが大きく様々な肌トラブルを引き起こす可能性があります。
また、繰り返し肌へダメージを与えると炎症や肌荒れを生じやすくなり、治癒能力も低下する可能性もあります。照射の強さは、必ず肌の状態や肌質など個人差を考慮して適切な照射出力で行うことが大切です。
反対に低出力が良いというわけでもありません。低出力の照射では、思うような効果を得られなかったり、必要以上の回数が必要になったりすることがあります。より効果的に照射するためにも照射出力は自分の肌に合った適切な強さで行うようにしましょう。
回数の多さ
過度な回数や頻度も注意が必要です。フォトフェイシャルは、肌のターンオーバーに沿って治療をしていく施術方法です。そのため、適度な間隔、回数で行うことがより効果的に治療していくポイントとなります。
過度な施術は、肌が回復する前にダメージを与え、徐々に肌へのダメージを蓄積させてしまうことになります。ダメージの蓄積は、肌荒れや色素沈着などといった肌トラブルを引き起こす大きな要因です。
肌トラブルを起こさないための適切な回数は、2~3週間や1か月に1回と肌の状態を見て十分な間隔を空けて行うことです。これは、肌の状態やターンオーバーの間隔によっても異なります。また、目指す肌によっても必要回数は異なりますが、回数を重ねて施術することでより効果が期待できるため3〜5回の施術がおすすめです。
フォトフェイシャルの注意点
フォトフェイシャルでより効果を期待するためには注意も必要です。注意点は下記の3つです。
- 悩みがない箇所には施術しない
- アフターケアを徹底する
- 施術後の摩擦は避ける
では、具体的にどのように注意していけばよいのでしょうか。詳しく解説していきます。
悩みがない箇所の施術はしない
フォトフェイシャルの光エネルギーは、メラニンやヘモグロビンなどの特定の色素にのみ反応し、周囲の正常な組織にはほとんど影響を与えません。しかし、照射することによって、肌はダメージを受けています。
必要のない箇所に照射することで、不必要なダメージを与えることになってしまいます。照射はシミやそばかす、ニキビ跡など、治療したい、気になる部分に焦点を絞り照射することをおすすめします。
不必要な肌のダメージは、肌トラブルを引き起こす要因の一つになりかねません。肌トラブルを予防するという面でも悩みがない箇所には施術をしない方が良いでしょう。
アフターケアを徹底する
施術後のアフターケアは、肌を守るために重要なケアです。施術後は、特に肌が敏感になっているため、紫外線を吸収しやすい状態です。シミやそばかすなどの治療のためフォトフェイシャルを行ったのに、紫外線対策を怠ったために濃くなってしまうなどの逆効果を生む可能性があります。
さらに、施術後の肌は乾燥しやすい状態です。乾燥は、肌のターンオーバーを遅らせたり様々な肌トラブルを引き起こす要因ともなります。
ターンオーバーが遅れるとフォトフェイシャルで期待できる効果が軽減してしまったり、施術間隔が空きすぎてしまうなどの可能性があります。乾燥を防ぐために、化粧水や乳液などを正しく使用し、肌の保湿を心がけましょう。
施術後の摩擦は避ける
フォトフェイシャルは、他の施術に比べて肌へのダメージが少ない施術方法ですが、全くダメージがないわけではありません。照射によって肌はダメージを受け、その後の治癒過程を利用して効果が期待できるものです。
そのため、施術後の肌は非常に敏感になっています。強い刺激や摩擦などは肌にダメージを与え、悪影響を及ぼす可能性があるので控えなければなりません。かゆみがある場合は、乾燥によって引き起こされている可能性もありますので、しっかり保湿をするようにしましょう。
また、洗顔や保湿の際にも摩擦を加えないようにすることが大切です。敏感肌用などのケア用品を使用し、優しく擦らないように行うことを心がけましょう。摩擦は、施術後に関わらず普段の肌にも注意することで、肌トラブルの予防にもなりますので、日頃から気を付けるようにすると良いでしょう。
フォトフェイシャルでやりすぎを防ぐ方法
「やりすぎ」は良くないと前述しました。では、「やりすぎ」を防ぐためにはどのようにしたら良いのでしょうか。防ぐ方法は下記の2つです。
- カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
- 医師の指示のもと施術を受ける
この2つについて詳しく解説していきます。
カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
適切な照射出力や頻度で施術を行い、肌トラブルを未然に防ぐためには、しっかりとしたカウンセリングによって肌の状態を見極めてもらう必要があります。また、希望に沿った治療にするためにもしっかり悩みに向き合ってくれるようなクリニックを選ぶと良いでしょう。
人対人のため、相性もあるかと思います。カウンセリングは、無料で行っているクリニックも多いため、一度カウンセリングに足を運び、自分に合っているか確かめてみることがおすすめです。
医師の指示のもと施術を受ける
フォトフェイシャルは、美容クリニック以外にもエステサロンでの施術も可能です。
エステサロンでのフォトフェイシャルは、医療機関よりも比較的格安で施術することができますが、医療機関で使用されているIPLの機器とは異なります。
エステサロンは、医療従事者が施術するわけではないので、出力制限があります。医療機関よりも低出力のため、効果が期待できるまでに時間を要したり、回数が必要になるといったこともあるでしょう。その結果、総額が高くなってしまう場合もあります。
価格の安さで選ぶのではなく、アフターフォローも受けやすく専門知識のある医療機関を選ぶことも一つのポイントです。
また、あらゆるトラブルを防ぐためにも、医師による適切な部位や回数が提示でき、医師の指示のもと施術を行える医療機関での施術をおすすめします。
フォトフェイシャルでやりすぎた場合の対処法
もし、気を付けていてもフォトフェイシャルをやりすぎてしまった場合はどのように対処したら良いのでしょうか。下記の2つの場合に絞ってご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
- 肌荒れした場合
- 異常があればすぐに相談する
肌荒れした場合
肌荒れにも様々な種類があります。フォトフェイシャルのやりすぎで起こりうる肌荒れは、防ぐことができるのがほとんどです。やりすぎによる肌荒れを起こさないようにするのが第一ですが、もし起こってしまった場合の対処法についていくつかご紹介します。
まず、施術回数が多いと起こる肌荒れには、ビニール肌というものがあります。ビニール肌とは、ツルツルとして見え一見綺麗かと思われがちです。しかし、これは角質層が薄くなり肌のバリア機能が低下した状態になります。
乾燥も引き起こしやすく、さらに肌荒れをする可能性があるので注意が必要です。ビニール肌になったと思われる際は、施術を一旦休みましょう。また、保湿を心がけて摩擦などを与えないようにすることが大切です。
出力の強すぎも肌荒れを引き起こす要因の一つです。過度な高出力は、火傷や水ぶくれなどといったトラブルを引き起こす可能性があります。これらを引き起こしてしまった際は、施術は不可能なので、治療に専念するようにしましょう。
異常があればすぐに相談する
フォトフェイシャルの施術後には、多少の赤みや一時的にシミなどが濃くなる好転反応が見られることがあります。赤みは数時間以内で改善することがほとんどです。好転反応は、1週間〜10日程かかる場合がありますが、濃く見える以外の症状がなければ経過を見ましょう。
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