
糸リフトを行った後は、それぞれの期間ごとに、注意しなければいけない事項や禁忌が存在します。もし誤った過ごし方をしてしまうと、肌に密着し固定される予定だった糸に連れが生じ、施術の効果が半減してしまったり、腫れや内出血などの痛みや違和感が想定よりも長引いてしまったりする恐れがあります。
このため、糸リフトの施術後は、直後から数日間・数週間から数ヶ月のスパンに分けて、やってはいけないことを守り、生活を心がけることが極めて重要です。本記事では、糸リフトの施術直後の過ごし方について、発生するリスクや、具体的な対処法とともに紹介しています。
最後までご覧になることで、糸リフトの効果を最大限に発揮させる方法や、万が一腫れや痛みなどの症状が見られた場合の具体的な対処法について、詳しくわかるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
糸リフトの施術直後~数日間にできる5つの対策
効果的な糸リフトを行うことで、肌の張りや艶がアップし、長期間にわたり小顔を実現できるようになります。一方、施術直後は、数日間の間、安静第一にすることをはじめ、腫れや内出血の対策をしっかりと行う必要があります。この他にも、以下の動作については、極力避けるべきです。
- 激しい運動や飲酒・入浴
- 口を大きく開ける動作
- 横向きやうつ伏せ寝
ここからは上記の禁忌事項や特に注意すべき点について、詳しく解説します。
安静第一
糸リフトの施術後は、安静第一が鉄則です。もし、安静にしておかなかった場合、糸リフトの施術による腫れやダウンタイムが想定よりも長引いてしまう恐れがあります。安静に過ごすことに加え、不必要に顔に触れたり、力を加えるなどの行為を行ってはいけません。
もし、不必要な力を加えると、施術直後のため、糸が意図せぬ形で外れてしまったり、ずれたりしてしまったりする可能性もあります。糸がズレることで、糸リフトのリフティング効果は半減し施術を行った意味がなくなってしまいますので、十分に気をつけるようにしましょう。
腫れ・内出血対策
腫れや内出血対策の基本は、冷却と処方薬の服用です。糸リフトの施術後、行った直後から数日間にかけては、施術の影響で顔に赤み(内出血)や腫れなどの症状が発生する場合があります。イメージとしては、糸を挿入した周辺がほてったようにほんのり赤くなる状態です。
軽度の腫れであることが大半ですが、ダウンタイムは術後直後がピークのため、術後直後から数時間にかけては大きく腫れる場合もあります。ですが、ほとんどの場合は、1週間ほどで気にならなくなる程度まで腫れが収まってくるため、安静に過ごすようにし、効果的な腫れや内出血対策を行うようにしましょう。
まずは患部を冷却します。腫れや内出血を軽減する際は、保冷剤を清潔なガーゼやラップで包み、数十分程度、患部を冷やすようにしてください。なお、強い力が加わってしまうと、糸リフトの施術効果が半減してしまいます。ガーゼを当てる際は、力がなるべく加わらないよう、そっと当てておくようにしてください。
あまりに長時間冷やすと、返って肌に負担がかかるため、適度に処置を行うようにしましょう。また、クリニックで施術を受けられた際に処方される痛み止めを服用することも、対策として有効です。処方される代表的な内服薬としては、ロキソニンやカロナール、イブプロフェンなどの抗炎症作用効果があるお薬となります。
患部が痛いと感じたら、処方された内服薬を服用してみましょう。ただし、ご自身がかかっている疾患によっては、痛み止めを服用すると、副作用が発生してしまう場合もあります。このため、かかられている疾患や日常的に服用している医薬品名などは、施術前に担当医の方にしっかりと伝えておくようにしましょう。
激しい運動・飲酒・入浴はNG
肌へ糸を挿入し、小顔効果を実現する糸リフトですが、施術後については、激しい運動や飲酒・入浴はNGとなっています。まず、激しい運動についてですが、糸リフトの施術を行った後で激しい動作を行ってしまうと、不必要に糸がズレることで、糸リフトの効果が半減してしまいます。
普段、ジムへ通われている方は、利用を数週間程度控えます。また、ランニングなどの運動も控えるようにしましょう。加えて、激しい運動を伴う業務も休むなど、糸リフトの効果がなくなってしまわないよう、事前に対策を行いましょう。
次に飲酒についてですが、飲酒には血管拡張や血行促進による施術後の腫れや内出血を悪化させる要因になってしまう可能性があります。アルコールには、組織が再生を行う過程で治癒を遅らせたり、免疫系にも影響を与える可能性があるため、摂取はおすすめできません。
加えて、体内で炎症を引き起こしやすくさせるリスクがあり、施術直後の痛みがさらに悪化し、ダウンタイムや腫れが引くタイミングを長引かせてしまう恐れもあります。せっかく痛み止めを服用しても、薬の効果まで半減してしまうため、ダウンタイムに大きな悪影響を与えてしまいます。糸リフト施術後の回復に悪影響を与える要因が複数あるため、施術後1週間ほどは控えておくようにしましょう。
最後に、入浴についても、アルコールと同様に、血管拡張や血行促進のため、肌の赤みや腫れが引くのが長引く要因となってしまうことがあります。不用意に血管を拡張したり、血行を促進したりしないよう、施術直後から1週間程度は、浴槽には浸からず、軽いシャワーのみで済ませておくようにしましょう。
口を大きく開ける動作は控えめにする
糸リフトの施術後は、口を大きく開ける動作は控えめにするようにしましょう。肌に挿入された糸が肌組織となじむまでには、数週間程度の時間がかかります。糸が肌組織にしっかりと密着する前に口を大きく開けるなどの動作で糸に負担がかかってしまうと、肌組織とずれて、糸リフトの効果が半減してしまう恐れがあります。
顎に力を加える動作を最小限に抑えられるよう、食事も野菜スープやおかゆなど柔らかいものを選び、口を大きく開ける動作は控えめにするようにしましょう。
なお、高カロリーのあるものは摂取しても構わないため、グラタンやチーズリゾット、カレーやシチューなどは問題なくお召し上がりいただけます。この際、料理の熱が施術部位に伝わらないよう、熱い状態で召し上がることは避けていただくことをおすすめします。
横向きやうつ伏せ寝は避ける
糸リフトの施術後は、横向きやうつ伏せ寝は避けるようにしてください。糸リフトの施術後は、施術後の皮膚や糸の位置が安定していません。このため、安定していない状態で横向きやうつ伏せ寝で施術部位に力が加わってしまうと、糸が元の状態に戻り、効果が半減してしまう可能性があります。
普段、横向きやうつ伏せ寝で寝られる方もいらっしゃると思いますが、糸リフトの施術後は、できるだけ仰向けで寝るようにするようにしましょう。
寝相の関係で、夜寝ている間にどうしても横向きやうつ伏せ寝の状態になってしまう可能性がある場合は、U字型のビロークッションを使って頭をできるだけ固定したり、できるだけ仰向けで寝るように心掛けたりするなど、できる範囲で対策を行っていきましょう。
糸リフトの施術数日後~数週間にできる3つの対策
ここでは、糸リフトの効果を半減させないために、数日後から数週間にできる3つの対策をご紹介します。糸リフト施術後、数日後から数週間にできる3つの対策は、以下の通りです。
- 施術部位を刺激しない
- 歯科治療や歯のクリーニングは行わない
- 外出時は日焼け止めを塗る
ここからは、3つの対策について詳しく解説していきます。
施術部位への刺激はNG
糸リフトの施術後、数日後から数週間後、マッサージやエステ・美容機器などの使用による施術部位の刺激はNGです。施術後から数週間経ってしまうと、ついうっかり肌へ力を加えてしまいがちです。特に、マッサージやエステ美容機器などは、肌に直接力が加わるため、せっかく定着しかけていた糸リフトが、再び元に戻ってしまう可能性があります。
糸が肌の組織部となじみ、安定するには、2〜3週間ほどかかるとされていますが、完全に肌と組織が馴染み、効果が最大化されるまでには、1ヶ月〜3ヶ月程度の期間を要することがあります。
このため、術後数週間ほどは、激しい運動や入浴などの力の加わる行為は避けることが推奨されていますが、これよりもさらに強い力が加わる、マッサージやエステ美容機器などの使用は数ヶ月の間使用しない方が望ましくなっています。もし、マッサージやエステなどを行う場合は、施術を行った部位を避けて行うようにしましょう。
歯科治療・歯のクリーニングは延期
糸リフトの施術後、数週間から数ヶ月にかけては、口を大きく開ける動作を繰り返し行う歯科治療や歯のクリーニングも延期します。これは、糸の位置に負担がかかり、リフト効果の安定化を妨げてしまう可能性があるからです。
挿入された糸が、肌の組織部と完全に密着し、安定化するのは1数ヶ月が目安となっています。口の開け閉めを大きく行う動作を繰り返す歯科治療や歯のクリーニングを行うことで、せっかく定着しかけていた糸にズレが生じ、効果に悪影響が出てしまう可能性があります。
歯科治療や歯のクリーニングについては、数ヶ月程度延期をしても問題は生じませんので、定期検診の予約が入っている方は一旦延期してもらうようクリニックに連絡を入れましょう。
外出時は日焼け止めを塗る
外出時は日焼け止めを常に携帯し、塗るようにしましょう。糸リフトの施術後を行った数週間から数ヶ月は、従来よりも肌が敏感な状態です。特に腫れや内出血が引いていない状態で外出し、不用意に紫外線を浴びてしまうと、腫れや内出血が長引く可能性があるだけでなく、シミが発生する要因にもなります。
また、紫外線によるダメージを受けると、糸リフト効果も弱まってしまい、老化が進行しやすくなると言われています。肌が敏感に反応しやすい状態となっているため、施術から数週間から数ヶ月の間は、紫外線を効果的に予防できる日焼け止めを外出時に携帯しておくようにしましょう。
糸リフトの施術後に違和感や痛みがあればすぐに医師に相談することが重要
施術後に痛みや違和感があれば、すぐに医師に相談することが重要です。糸を肌の組織部へ挿入し、小顔改善効果を図る糸リフトですが、様々な複合的要因により、想定していた位置に糸がしっかりと定着しなかったり、術後の数日間から数週間にかけて、痛みや違和感を感じることもあります。
違和感や痛みを感じたら、クリニックで処方された鎮痛剤を服用するようにしてください。鎮痛剤を服用してしばらくたってもなお、患部に違和感や痛みを感じるようであれば、早急に担当医の先生に相談を行うようにしましょう。もし、違和感や痛みが、糸のズレや位置の問題によるものであった場合、再施術や再調整も視野に入ってくることがあります。
なるべく早めに担当医の先生へ相談を行うことで、不十分となったリフト効果が改善される場合もあります。必要に応じて、糸リフトの調整や再生術について提案してくれるので、分からない状態や不安を効率よく解消することができます。
違和感や痛みの状態、また再手術の理由などの状況によっては、クリニックが定めた方針や各種条件・ポリシーなどによって、一定の期間内で無料の再施術を行ってくれたり、追加の対応を行ってくれる場合もあります。詳細については、施術を行われたクリニックへ問い合わせるようにしましょう。
銀座美容外科クリニックでは、患者様の状態によって、ミントリフトやコンビネーションリフト、テスリフトなど、様々な種類の糸リフト施術をご用意しています。ダウンタイムが比較的短めで、効果的にお肌の張りや弾力アップ・引き締めなどに高い効果を得られる施術も多数ございます。糸によるリフト治療にご興味がある方は、是非一度、銀座美容外科クリニックを訪れてみてくださいね。
まとめ|施術後の過ごし方も気を付けて理想の肌を手に入れよう
効果的に肌の張りや引き締め感を向上させる糸リフトは、施術後の過ごし方が極めて重要となります。せっかく効果のある施術が行えても、施術後の過ごし方によっては、糸の位置がずれてしまったり、想定よりも効果が得られなかったりする場合もあります。本記事で解説した注意事項を念頭に、できるだけ患部に負担をかけない暮らしを送りましょう。
なお、糸の特徴には素材や長さ形状など、施術プランによっても違いがあり、自分に合っている糸を見極めて選定する必要があります。銀座美容外科クリニックでは、お一人おひとりの症状とお悩みに適した糸の見極めやご説明・ご案内をさせていただいております。迷われた方は、是非お気軽にご相談ください。

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