糸リフト失敗？後悔しないための失敗しないクリニック選びや対策を解説

糸リフトは、医療用の糸を皮下組織に挿入することで、物理的なリフトアップ効果が期待できる施術方法です。メスによる切開がなく、ダウンタイムや副作用のリスクが少ないことから、幅広い年齢層からの人気を集めています。

その一方で、質の低い医療の提供によって、医療事故は増加しています※。高い技術力による適切な施術が必要となる糸リフトも、残念ながら失敗事例が発生していることが事実です。そこで本記事では、糸リフトの具体的な失敗事例から、失敗しないためのクリニック選びや対策を解説します。

施術前に失敗事例を知っておくことで、リスクを回避する行動を心掛け、信頼できる医師やクリニックで安心して糸リフトの施術を受けましょう。

※参照：資料１ 美容医療に関する現状について│厚生労働省

糸リフトの失敗事例

糸リフトとは、トゲのついた特殊な医療用の糸を皮膚組織に挿入することで、物理的にリフトアップさせる施術方法です。メスを使わないため、ダウンタイムや副作用が少ないことから人気の施術ですが、残念ながらリスクや失敗の可能性があることが事実です。ここでは、糸リフトでの失敗事例を紹介します。

左右差が起こる

糸リフトの施術によって、左右差が起こることがあります。ほとんどの方の顔のバランスは、左右対称ではありません。そのため、医師が左右のバランスを確認しながら、糸の長さや引き上げる強さ・挿入する位置を調整して施術を行います。しかし、医師の経験や技術が不足していると、調整が合わず左右のバランスが崩れることがあります。

施術直後の、腫れや糸の違和感によって生じる左右差であれば、長くても1ヶ月程度で馴染んでくるケースがほとんどです。万が一、左右差が治らないという場合は、クリニックで診察を受けましょう。

引きつれて不自然な仕上がりになる

糸リフトは、引きつれで不自然な仕上がりになることがあります。糸リフトは、皮膚組織に糸を挿入するため、施術後から長いと1ヶ月程度顔が引きつる感覚が続きます。

これは、糸の挿入位置や本数・引き上げる強さが適切でないことが原因です。また、施術が適切でも、患者の体質によって引きつれが生じることもあります。ほとんどのケースは糸が馴染むことですぐに症状は治まりますが、1ヶ月以上続く場合は、医師による診断を受けましょう。

顔が大きくなった

糸リフトによって、顔が大きくなったと感じる方がいます。前述した通り糸リフトは、皮膚組織に医療用の糸を挿入する施術方法です。そのため、施術直後は糸によるダメージで顔の腫れや浮腫みが生じます。通常のダウンタイムは、施術直後〜3日をピークに、1週間程度が一般的です。

しかし、まれにダウンタイム期間が長引くことで、顔が施術前よりも大きくなったと感じてしまう人がいます。腫れや浮腫みは長くても2週間〜1ヶ月で治まることがほとんどであるため、1ヶ月程度は肌への刺激を避けた、落ち着いた生活を心掛けましょう。

糸リフトが失敗してしまう原因

前の項では、糸リフトの具体的な失敗事例を3つ紹介しました。糸リフトの失敗は、医師の技術不足をはじめ、様々な要因によって生じます。ここでは、糸リフトが失敗してしまう主な原因を解説します。

医師の技術不足

医師の技術不足によって、糸リフトが失敗することがあります。糸リフトは、顔のバランスを取るために、糸の挿入位置や深さ・本数など左右の細かな調整が必要な施術です。しかし、医師の技術が不足していると、左右差や引きつれが生じるなど糸リフトの十分な効果が得られないことがあります。

知識や経験の不足した医師による施術は、取り返しのつかない事態を招くことも否定できません。そのため、医師の対応などに不安がある場合は、別のクリニックでの施術も検討しましょう。

クリニックの体制不備

クリニックの体制不備によって、糸リフトが失敗することがあります。糸リフトは医療用の糸による効果で、物理的に顔のたるみを引き上げる施術方法です。加齢による顔の左右差も改善が期待できます。しかし、左右差の改善や患者の望む形に改善するためには、慎重なカウンセリングによって肌質や皮下組織の状態を確認しなければなりません。

カウンセリング後のシミュレーションも重要です。このカウンセリングが不十分だと、適切ではない施術方法や糸の使用が行われ、施術の失敗が生じます。また、クリニックの衛生管理が徹底されていないことで、感染症による失敗のリスクも高まります。

患者の体質や状態

患者の体質や状態も、糸リフトが失敗する原因の1つです。患者によっては、皮膚が薄かったり、糸との相性が合わなかったりすることがあります。これにより、糸リフトの十分な効果が得られない、アレルギー反応を起こす、などの可能性が高まります。最悪の場合、後遺症が残るケースもあるため、不安な方はカウンセリングの際に、医師に相談しましょう。

施術後のケア不足

施術後のケア不足によって、糸リフトの効果が薄まり失敗したと感じるケースがあります。糸リフトはメスによる切開がないとはいえ、皮膚組織に医療用の糸を挿入する施術方法です。そのため、施術後の肌は大きなダメージを受けています。

そのようなタイミングで、血流を良くする激しい運動や飲酒をしてしまうと、腫れや浮腫みの治りが悪くなります。また、血流を悪くする喫煙は皮膚壊死や合併症のリスクが高くなるため、避けなければなりません。

糸リフトで失敗しないためのクリニック選び

ここまでで、主に糸リフトのリスクについて解説しました。しかし、糸リフトは基本的には、リスクの少ない施術方法です。メスを使わないため、ダウンタイムが短く、忙しい方でも受けやすい施術でもあります。ここでは、糸リフトを失敗しないためのクリニックを選ぶために、注意すべきポイントを解説します。

医師の経験と実績を確認する

糸リフトを受けるクリニックの医師の経験と実績を確認しましょう。糸リフトは、左右のバランスを取るために糸の挿入位置や深さ・引き上げる強さなどを細かく調整する必要があります。しかし、医師の技術が不足していると、望み通りの効果が得られないリスクが高くなります。

糸リフトの実績が豊富な医師であれば、患者一人ひとりに最適な施術方法を選択し、様々なケースに対応することが可能です。多くのクリニックは、公式サイトで実績を掲載しているため、不安な方は糸リフトに自信があるクリニックを選ぶと安心です。

丁寧なカウンセリングを行うクリニックを選ぶ

施術前のカウンセリングを丁寧に行っているクリニックを選びましょう。糸リフトは、患者の症状や希望の形に合わせて、医師が糸の細かい調整を行います。そのため、施術前のカウンセリングでの診察や問診が非常に重要です。

患者と医師のコミュニケーションが不十分だと、糸リフトによる適切な効果が感じられない可能性が高まります。また、カウンセリングの際にメリットだけでなく、ダウンタイムや副作用などのデメリットについても説明してくれるクリニックだと、なお安心です。

施術後のアフターケア体制が充実しているか確認する

施術後のアフターケア体制は、糸リフトのクリニック選びで重要なポイントです。糸リフトはメスを使わないとはいえ、失敗事例も発生している施術です。そのため、万が一のときにどのようなアフターケアをしてもらえるのか、確認しておく必要があります。

施術が失敗した場合の再施術や保証制度などを事前に確認しておくことで、安心して施術を受けられます。施術やアフターケアについて不安や疑問がある場合は、カウンセリングで解決しておきましょう。

複数のクリニックを比較検討する

糸リフトを受ける際には、複数のクリニックを比較することをおすすめします。複数のクリニックを比較することで、料金面や施術方法などに納得したうえでの施術が受けやすくなります。また、カウンセリングによって、より自分が望んでいる状態への施術が可能な医師やクリニックを見つけやすくなるでしょう。

糸リフト施術を受ける上での注意点

前の項では糸リフトの受けるクリニックを選ぶ際のポイントを解説しました。ここまでで、「糸リフトを受けてみようかな」と思っている人もいるのではないでしょうか。そこでここでは、実際に糸リフトの施術を受ける際に注意すべき点について解説します。

施術前は体調を整える

施術前は体調を万全に整えましょう。糸リフトに限らず、美容整形は体調の悪い状態で受けると、適切な効果を得られなくなる可能性が高まります。数日前から飲酒や喫煙を控えることで、施術失敗のリスクを軽減につながります。万が一施術当日の体調が万全でない場合は、自分で判断せず医師に相談して、施術の可否を確認しましょう。

施術後の過ごし方は医師の指示に従う

施術後の過ごし方は、必ず医師の指示に従いましょう。ネットや知り合いの情報を鵜呑みにするのではなく、施術を行い、実際に患者の状態を見ている医師の指示がもっとも的確といえます。

糸リフトのダウンタイムは1週間程度が一般的です。しかし、ダウンタイムの有無にかかわらず、術後1ヶ月程度は肌への刺激を控え安静に過ごすことで、腫れや痛みなどを長引かせるリスクを軽減できます。

異常を感じた場合にはすぐにクリニックに連絡する

万が一、糸リフトの施術後に異常を感じた場合は、すぐにクリニックへ連絡しましょう。糸リフトは皮膚組織に医療用の糸を挿入するため、腫れや浮腫み・痛みなどのダウンタイムがあります。通常は1週間程度で落ち着きますが、患者の肌質や施術によっては1ヶ月程度違和感が続くことがあります。

症状が落ち着けば問題ありませんが、1ヶ月以上経っても改善しない場合は、早急に医師の診察を受けましょう。異常を感じても診察が必要か判断できない場合は、まずは電話で医師に確認を取ることもおすすめです。

まとめ

糸リフトは、メスによる切開なしでも物理的に顔のたるみ改善の効果が期待できる施術です。しかし、医師の技術不足やクリニックの体制不備によって、失敗事例が発生していることも理解して施術を受けなければなりません。

糸リフトで失敗しないためには、信頼できる医師やクリニック選びが重要です。美容医療サービスを受けるに当たっての確認ポイントの注意事項も参考のうえ、糸リフトに関する実績や経験を確認して、理想のフェイスラインを手に入れましょう。